月別アーカイブ: 2011年5月

NHK日曜美術館 田中泯 出演

夢のルドン 傑作10選!! 魂への祈り
2011年5月29日 日曜日 9:00~9:45

再放送 
2011年6月5日 日曜日 20:00~20:45

出演
田中泯(舞踊家)
山本敦子(岐阜県美術館学芸部長)

VTR出演
松坂慶子(女優)
水木しげる(漫画家)

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19世紀末、奇々怪々な怪物や浮遊する大きな目玉を登場させ、
黒い画面に空想の世界を描いた画家がいます。神秘と幻想の画
家、フランスのオディロン・ルドン。
彼が本当に描こうとしたものは、ただの怪物ではなく、孤独と
悲しみが生み出した目に見えない心の闇でした。
生まれてすぐに里子に出され、さびしい少年時代を送ったルド
ン、内向的な彼はひとりで森を観察し雲を見つめては、空想の
世界に浸ることで、孤独な心を慰めてきました。
画家ルドンの世界、それは、どこか魂への祈りにも通じるよう
な不思議な絵でした。
前半生を象徴した黒の時代、しかし、50歳を境に一変します。
油彩やパステルを使った鮮やかな色彩の世界に挑んだのです。
ルドンの色彩の特徴は、現実的な色でないこと、むしろ深いめ
い想と自らの精神の世界を色で表したことでした。とりわけ
「花」の絵は、ルドン独特の色彩に満ちあふれています。
番組では、ルドンの心と色の変遷をたどり、女優松坂慶子、
漫画家水木しげる、舞踊家の田中泯、作曲家武満徹(故人)
が、それぞれのルドンの魅力を語ります。

☆第一回『吉阪隆正 賞』 受賞   

吉阪隆正
ル=コルビュジエに師事、日本の建築界に多大な影響を与えた建築家、その生き方は、「建築という分野」に固定されることのできない存在である。
吉阪隆正賞は、日本生活学会主催により、没後30年の節目にあたり、現代生活にあらたな光を見いだした個人または集団を対象とし制定した賞である。


2011年5月13日
吉阪隆正賞の授賞式
および記念シンポジウムが、
早稲田大学理工学部にて開催。

吉阪隆正賞選考委員
内藤廣(建築家・東京大学、選考委員長)
岡崎乾二郎(造形作家・近畿大学)
進士五十八(造園家・東京農業大学名誉教授)
中谷礼仁(建築史・早稲田大学)
西川祐子(文学者・元京都文教大学教授)
藤井敏信(国際平和政治学者、東洋大学)
松山巖(評論家)

武内靖彦+田中泯 5月初旬plan-Bにて!

<主催plan B>
土方巽を私淑し一貫したダンスを展開してきた、
二人のダンサーの初めてのコラボレーションについての公演のご案内です。

———-plan-Bからのメッセージ————–

舞踏とは称さずに踊り続けてきた田中泯氏が、
舞踏を踊り続けてきた武内靖彦氏の踊りを
構成・演出することになったりました。

この話しは、以下の武内氏の言葉にもあるように、
武内氏からの田中氏へのプロポーズではじまりました。

二人は、田中泯氏の主催するダンス白州で数度のコラボレーションを行い、
等価な立場で共にダンサーとして空間を共有したことはあったが、
今回は位置を異なって、武内氏の独舞としてお披露目されます。

武内靖彦氏の改進の一撃を夢みて、plan-Bは主催公演として応援いたします。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。
尚、座席に限りがございますので、
plan-Bのホームページお問い合わせフォームより
かならずご予約をお願いもうあげます。

plna-B

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2011年5月7日【土曜日/開演19:30】
2011年5月8日【日曜日/開演17:00】

構成・演出 田中泯
『舞踏●制度●林檎』
独舞 武内靖彦

料金 予約2,500円 当日3,000円
構成・演出=田中泯
舞台=らん
照明=田中あみ
音=田中泯(assist:ヤマグチシューヘイ)

できれば、
ダイナマイトのビルの解体の一片の欠片も
外に零れないような壊し方で。
泯さんに頼んだ。
武内靖彦

一人と一つのカラダ、
この言葉の間の絶望に
長大な海溝を発見した男達がいる。
田中泯

ご予約(必ずご予約をお願い申し上げます)
E-mail space.plan.b@gmail.com
plan-B

山田脩二 出版記念会 plan-Bにて!

<主催plan Bのお薦めイベントです>

☆ご予約は満員御礼となりました。
 ありがとうございました。
 尚、当日受付はいたしておりませんので
 ご理解とご協力を頂けると幸いです。
 担当:石原志保 拝

2011年5月1日【日曜日】 
「日本旅1961-2010」出版記念会」
コンポラ 山田脩二 「日本村」

15:30スタート(15:00 受付開始)
    
★映像編集・上映:山田脩二
『山田脩二日本旅1961-2010』を旅する、他
    
★4名のゲストトーク(プロフィールは以下へ)
大崎紀夫(俳人・編集者)
木幡和枝(アートプロデューサー)
樋口裕康(建築家)
松岡正剛(編集工学研究所所長)

★映写+田中泯・踊り
※語り 松岡正剛

★パーティー

20:15頃、終演となります。

定員:70名限定 会費:3500円 
※ご招待でのご入場はもうけておりません。
皆様のご予約を心よりお待ちしております。(ご予約のない方はご入場いただけません。)
ご予約・お問い合わせ(担当:石原)
E-mail space.plan.b(at)gmail.com
※(at)を@に変えて送信してください。
※メールのない方は、plan-Bホームページのお問い合わせフォームからご連絡ください。

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☆山田脩二
1939年、兵庫県西宮市甲子園生まれ。
桑沢デザイン研究所を終了後、印刷会社で印刷と写真の技術を2年間学ぶ。退社後、グラフィックデザイナーを目指しながら、常滑瀬戸内海などを旅する。1970-80年代にかけて、建築写真家(カメラマン)として活躍。
創造的な写真を撮り続けるかたわら日本各地を旅して、新旧入り交じった村や街、都市の風景を撮影した写真が、数多くのメディアに取り上げられた。
1982年に職業写真家に「終止符宣言」をして、兵庫県淡路島の瓦生産地集落・津井で瓦師(カワラマン)に転身。伝統的ないぶし瓦を現代にいかす作り手として活動しながら、地域に点在する炭焼生産地の現場を訪ね“焼き”にこだわり続ける。
1991年「吉田五十八賞(特別賞)」、1992年「SDA特別賞」、2000年『山田脩二のかわらの使い方』により「グッドデザイン中小企業庁長官特別賞」、2002年「井植文化賞」、2007年「織部賞」、2008年「日本建築学会文化賞」を受賞。

『15人の写真家』展 (1974年、東京国立近代美術館)、『現代日本写真家』展(1977年グラーツ市立美術館、オーストリア)、『山田脩二の軌跡―写真、瓦、炭…』展(2006年、兵庫県立美術館)など、国内外で多数の展覧会を開催。主な著書に『山田脩二 日本村1969-79』(1979年、三省堂)、『カメラマンからカワラマンへ』(1996年、筑摩書房)、『日本の写真集 第39巻 山田脩二』(1988年、岩波書店)など。

☆大崎紀夫
1940年埼玉県戸田市生まれ。63年、東京大学仏文科卒業。朝日新聞社に入社。95年、「俳句朝日」創刊編集長。96年、「短歌朝日」創刊、「俳句朝日」と編集長を兼任。99年に退任し顧問になる。00年、朝日新聞者を定年退社。「ウエップ俳句通信」創刊編集長。01年、結社誌「やぶれ傘」創刊主催。04年、句集「草いきれ」刊行。
俳人協会会長 (財)水産無脊椎動物研究所専務理事
著書に詩集「単純な歌」「ひとつの続き」。写真集「スペイン」。旅の本「湯治場」「旅の風土器」「オーイ、旅」「歩いてしかいけない秘湯」。釣りの本「全国雑魚釣り温泉の旅」「ぶらり釣り行」など16冊。他、「インド素朴絵画」「渡し船」「私鉄ローカル線」「農村歌舞伎」等。

☆木幡和枝(アートプロデューサー)
1946年、東京都生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業。出版社の編集者を経て、85年よりP.S.1Contemporary Art Center/MoMA客員学芸員。創設メンバーの一人として81年ライブ・スペースplan-Bを立ち上げる。88年〜99年まで「アートキャンプ白州」事務局長を務める。現在、東京芸術大学 先端芸術表現科、教授。主な翻訳書にスーザン・ソンタグ著「良心の領界」、「この時代に想う-テロへの眼差し-」、「私は生まれなおしている」等。デレク・ベイリー著「インプロヴィゼーション 即興演奏への彼方へ」、ほか多数。

☆樋口裕康(建築家)
1939年静岡県に生まれる。1963年早稲田大学理工学部建築学科卒業。1965年同大学大学院修士課程卒業。吉坂隆正が主催するU研究室に所属。1971年象建築集団を設立。

☆松岡正剛(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長)
1944年、京都市生まれ。1971年工作舎設立、総合雑誌『遊』を創刊。87年編集工学研究所を設立。以降、情報文化と日本文化を重ねる研究開発プロジェクトに従事。96年より東京大学社会情報研究所客員教授、98年より帝塚山学院大学教授。2000年にインターネット上に「イシス編集学校」を開校するとともに、ブックナビゲーション「千夜千冊」の連載を開始、現在も更新中。2009年より「千夜千冊」の世界観をコンセプトとする書店「松丸本舗」(丸善丸の内本店内)をプロデュース。おもな著書は、『情報と文化』『知の編集工学』『知の編集術』『情報の歴史を読む』『多読術』『17歳のための世界と日本の見方』『世界と日本のまちがい』『日本流』『日本数寄』『山水思想』『空海の夢』『外は良寛』『日本という方法』『ルナティックス』『フラジャイル』『松岡正剛千夜千冊』(全7巻)『連塾―方法日本』(全3巻)『危ない言葉』『切ない言葉』『わたしが情報について語るなら』ほか多数。

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写真集 山田脩二 「日本旅1961-2010」

平凡社 (2010年7月)
ISBNコード978-4-582-27778-4

「ぶらりぶらりと続けてきた旅」の跡を追うようにページを繰ると、絶え間なく変化する時代にあっても変わらない風景を見つめようとする、山田の温かい視線を感じる。見る者は旅の最後にじんわりと気づくはずだ。忘れては、失っては、もったいない「日本らしい」ぬくもりある風景がある、と。編集は大崎紀夫氏