月別アーカイブ: 2019年2月

『100分de名著』オルテガ

NHK Eテレ オフィシャルサイト
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/84_ortega/

『100分de名著』オルテガ
司会:伊集院光、安部みちこ(アナウンサー) 
講師:中島岳志 
朗読:田中泯






NHK Eテレ
毎週月曜日/午後10時25分~10時50分
<再放送>水曜日/午前5時30分~5時55分、午後0時~0時25分

第1回 大衆の時代
2019年2月4日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレ

第2回 リベラルであること
2019年2月11日(月・祝)午後10時25分~10時50分/Eテレ

第3回 死者の民主主義
2019年2月18日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレ

第4回 「保守」とは何か
2019年2月25日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレ

○NHKテレビテキスト「100分 de 名著」
『オルテガ「大衆の反逆」』 2019年2月
2019年1月25日発売
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000062230952019.html

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インターネットやSNSの隆盛で常に他者の動向に細心の注意を払わずにはいられなくなっている私たち現代人。自主的に判断・行動する主体性を喪失し、根無し草のように浮遊し続ける無定形で匿名な集団のことを「大衆」と呼びます。そんな大衆の問題を、今から一世紀近く前に、鋭い洞察をもって描いた一冊の本があります。「大衆の反逆」。スペインの哲学者オルテガ・イ・ガセット(1883 – 1955)が著した、大衆社会論の嚆矢となる名著です。

社会のいたるところに充満しつつある大衆。彼らは「他人と同じことを苦痛に思うどころか快感に感じる」人々でした。急激な産業化や大量消費社会の波に洗われ、人々は自らのコミュニティや足場となる場所を見失ってしまいます。その結果、もっぱら自分の利害や好み、欲望だけをめぐって思考・行動をし始めます。自分の行動になんら責任を負わず、自らの欲望や権利のみを主張することを特徴とする「大衆」の誕生です。20世紀にはいり、圧倒的な多数を占め始めた彼らが、現代では社会の中心へと躍り出て支配権をふるうようになったとオルテガは分析し、このままでは私たちの文明の衰退は避けられないと警告します。

オルテガは、こうした大衆化に抗して、自らに課せられた制約を積極的に引き受け、その中で存分に能力を発揮することを旨とするリベラリズムを主唱します。そして、「多数派が少数派を認め、その声に注意深く耳を傾ける寛容性」や「人間の不完全性を熟知し、個人の理性を超えた伝統や良識を座標軸にすえる保守思想」を、大衆社会における民主主義の劣化を食い止める処方箋として提示します。

政治家学者の中島岳志さんによれば、オルテガのこうした主張が、現代の民主主義の問題点や限界を見事に照らし出しているといいます。果たして、私たちは、大衆社会の問題を克服できるのか?現代の視点から「大衆の反逆」を読み直し、歴史の英知に学ぶ方法やあるべき社会像を学んでいきます。

“ARASAHI” Japan tour 2019 with 田中泯

“ARASAHI” Japan tour 2019 with 田中泯





日時:2019年2月23日(土)
   開場:17時30分
   開演:18時
場所:仙台市市民活動サポートセンター地下
   市民活動シアター
   仙台市青葉区一番町4−1−3
   22−212−3010
料金:4000円(ワンドリンク付)
主催:特定非営利活動法人キューオーエル
担当:横山英子
   090−3643−0163
eccochan@wmail.plala.or.jp

協力:ダハ・プランニングワーク
   HK custom works
FACTORY・K
協賛:秋保ワイナリー
   コセキ株式会社
   仙台名産笹かまぼこの老舗 阿部蒲鉾店
   浦霞醸造元 株式会社佐浦 
   ヤマカノ醸造株式会社
   矢部園茶舗
   サステイナブルエネルギー開発株式会社
   あとりえ横山

坂田 明 Akira Sakata
(ミュージシャン/広島大学大学院生物圏科学研究科客員教授、東京薬科大学生命科学部客員教授)
1945年、広島県呉市出身、広島大学水産学科卒業。72年~79年山下洋輔トリオに参加、80年より「Wha ha ha」「SAKATA TRIO」結成してヨ-ロッパツア-を皮切りに独立。以後様々なグループの形成解体を繰り返しながら世界中をあちこちぐるぐるしながらあれこれして今日に至る。
近著は「私説ミジンコ大全」CD「海」付(晶文社)。http://www.akira-sakata.com

ヨハン・バットリング Johan Berthling
 1973年スウェーデン、ストックホルム生まれ。王立音楽大学卒業後、北欧のジャズ/即興音楽シーンでコントラバス奏者としてその頭角を表す。Fire!及びFire! Orchestra、Sten Sandell Trio、Boots Brown、LSB(Ljungkvist-Strid-Berthling)など数多くのグループで活躍中。また、アンビエント系レーベルHäpnaを自ら設立、日本でも人気の高いエレクトロ・アコースティック・ユニットTapeを看板アーティストとして結成し、そこではギターリストとしても活躍している。

ポール・ニルセン・ラヴ Paal Nilssen-Love
 1974年ノルウェー、スタヴァンゲル市生まれ。父がジャズ・クラブのオーナーだった関係で幼いころからアート・ブレイキーら有名ドラマーに手解きを受け、90年代半ばからその頭角を現す。当初から超越的なテクニック、爆発的なパワー、超人的なスタミナに加え、冒険心と繊細さも持ち合わせており、瞬く間に欧州を代表するドラマーとなる。北欧のスーパーグループAtomicを筆頭にThe Thing、Scorch Trio、School Days、Peter Brötzmann Chicago Tentet、Sten Sandell Trio、FMEほか数多くのグループを掛け持ち、最近では尖鋭フリー・ジャズ・ビッグ・バンドLarge Unitを自ら率いるなど、その精力的な活動はとどまるところを知らない。

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田中泯(ダンサー)
1945年生まれ。1966年クラッシックバレエ、モダンダンスを学んだ後、1974年から独自のダンス、身体表現を追求するようになる。本格的海外デビュー、パリ秋芸術祭『間―日本の時空間』展(ルーブル装飾美術館)1978年]をきっかけにし、ゆるやかで微細な動きで身体の潜在性を掘り起こすパフォーマンスは、ダンスをはるかに越えて、新しい芸術表現として衝撃をもたらした。一方、1985年から今日に至るまで、山村へ移り住み農業を礎とした日常生活をおくることでより深い身体性を追求している。02映画「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督)初出演により、映像への出演も多く独自の演技力によって異彩を放っている。著書『僕はずっと裸だった』、共著『意身伝心』、『写真集「光合成」MIN by KEIICHI TAHARA』。www.min-tanaka.com




北斎 幻の肉筆画 ~アメリカに眠る画狂老人の魂~

【出演】井浦新,田中泯,浅野秀剛,ティモシー・クラーク,【語り】柴田祐規子

江戸の天才浮世絵師・葛飾北斎。彼がのこした作品の中で“幻のコレクション”と呼ばれる作品群が存在する。アメリカ・ワシントンのフリーア美術館が所蔵する220点にのぼる“肉筆画”だ。北斎が描いた“肉筆画”の中でも質・量ともに世界随一といわれるこのコレクション。しかし創設者フリーアの遺志で館外への持ち出しは一切禁じられ日本で公開されたことは一度もない。その全貌に俳優・井浦新が挑む。また、番組内ではドラマ構成部分で晩年の北斎に田中泯が扮する。本作番組は、NHK 8K開局特番として制作され 8K放送以外にもBSプレミアム、NHK地上波でも放送を予定している。
※放送枠が確定するにあたり日時が前後する可能性がございます。確定次第掲載いたします。ご了承ください。

NHK BSプレミアムでの放送枠
2月2日(土) 午後10時30分~11時29分

NHK 4K・8Kでの放送枠
http://www4.nhk.or.jp/P5278/
2月17日(日)午後1時~1時59分 (NHK BS8K)
2月18日(月)午後5時~5時59分 (NHK BS8K)
2月19日(火)午後7時~7時59分 (NHK BS8K)
2月20日(水)午前10時~10時59分 (NHK BS8K)
2月21日(木)午後9時~9時59分 (NHK BS8K)
2月22日(金)午後1時~1時59分 (NHK BS8K)
2月23日(土)午後2時~2時59分 (NHK BS8K)

田中泯演出/石原淋 ソロダンス「風の隙間で」

2/2に行われた、田中泯演出、石原淋ソロダンス『風の隙間で』 会場plan-Bの感想を掲載いたします。ご来場を心から感謝申し上げます。Madada Inc.
We would like to share some of the audience responses on Rin Ishihara Solo Dance “The Blank Winds,” directed by Min Tanaka, on Feb 2, at plan-B. We thoroughly appreciate your participation. Madada Inc.

English announcement follows below.

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雲や海をボーッと眺めているうち、気がつくと形がすっかり変わっていることに驚く。淋さんは、踊る前に泯さんと一日中空を眺めたりするのだろうか? 踊りと一体になっている音楽は、どういうやり取りを経て生まれるのだろうか? 観終わってから、一人であれこれ想像するのがたまらなく楽しい。

吉田大八(映画監督)

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そこに立っているはずの石原淋の影のようなものが会場中に舞っていました。何体もいるのか、残像でそう感じる、のか。はじめから最後まで空間に満ちる圧倒する気を感じた。

宮崎佳代子

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鹿のように美しく、水晶からの屈折のように奇妙で、脱臼する関節のように脆く、人さらいを待つ人形のように哀しく…今夜、様々な変容の中で、ひとつの石の上に佇む石原淋は、まさに 名づけようのない踊りそのものになっていた。愛おしき衝撃。

馬場憲一(落語プロデューサー)

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plan-Bという狭い空間で、見ている側の空間は広く感じていた。会場に張り巡らされた装置としてのステンレス線、実は、石原淋がその中を動いてること、具体的な身体の表現の場としては制限がものすごくあることに途中で気づかされ驚く。そしてその制限を感じないほど、石ころか枯葉のように流れるように動く石原淋をみていて、ステンレス線のことを忘れてしまうほどきれいな動きに見とれていた。まさか、最後に闇に(田中泯によって)連れて行かれるとは…!。公演最後の暗転、もう少し長くみたい!という感情と共にその闇は心地よい時間だった。

白井あずさ

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While gazing at the sea and cloud absently, I come to notice and get stunned by that they have changed the shapes completely. Does Rin happen to gaze at the sky for all day with Min before dancing? What kind of conversation do they go through for the music, unified with the dance, to be born? It is unbearable enjoyment to imagine this and that by myself after watching the dance.

Daihachi Yoshida (Film Director)

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Somethings like shadows, of Rin Ishihara who was supposed be standing right there, were dancing all over the space. I wonder there are many bodies, or it was the afterimage that makes me feel so. From the beginning to the end, I felt the overwhelming atmosphere.

Kayoko Miyazaki

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

Beautiful like a deer,
unusual like refraction from the crystal,
fragile like a joint dislocating,
and sorrowful like a doll waiting for a kidnapper…
Tonight, among various transformations, Rin Ishihara lingering on a stone was exactly the unnamable dance itself.
The impact was so dear.

Keiichi Baba (Rakugo Producer)

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Looking at plan-B’s small performance area, I was feeling it expanded. In the middle of the performance, all of sudden I came to realize and was surprised by the fact that Rin Ishihara was actually moving in between the thin stainless-steel strings stretched all over the space as the stage setting, and that it extremely limited the space used for physical expression. And yet, she was in flowing movements like a dead leaf or small stone to the extent that made me forget the limitation. I was fascinated by the beauty of her movement and forgot that the lines were there. It was totally out of my expectation that, at the end, she was taken (by Min Tanaka) to the darkness…! Sitting in the blackout at the end feeling, I wanna keep watching a little longer! It was a gratifying moment surrounded by the darkness.

Azusa Shirai

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plan-B主催

2019年2月2日【土】
石原淋 ソロダンス「風の隙間で」

演出:田中泯
出演:石原淋
音:村上史郎
照明:アミ

開演19:00(開場15分前)

料金:2500円

予約:ウェブのみ(ここをクリック!
※満員になり次第、予約受付を終了いたします。

会場:plan-B地図 
住所:〒164-0013東京都中野区弥生町4−26−20モナーク中野B1
plan-B入り口は中野通り沿いになります。ご注意ください。
電話:0333842051(当日のみ使用可能)

石原淋プロフィール

1971年12月9日 鹿児島県出身
鹿児島純心女子中学・高等学校卒業。上京後、桑沢デザイン研究所卒業、在学中に、女優 岩下志麻の育ての親、市川しげ子と出会い日常から演技についてのあり方を学ぶ。同時期にNHK演技学校にて深町幸男氏より演技を学び、1994年NHK音楽映像ドラマ「ハムレット幻蒼」にてオフィーリア役で映像デビュー。この番組での共演をきっかけに田中泯(舞踊家)を師事。その世界感の踊りへ、生活体系そのものから転身。山梨県での農業共同生活の日常と、数多くの舞踊公演を繰り返す中「おどり」が持つ、根源的な意味を追求していく。クラシックでも、コンテンポラリーでもない、またはポストモダンでもない、または前衛舞踊でもない、「名付けようのないオドリ」へのあこがれを求めて。野外、そして海外に至り、また舞踊世界だけでなくオペラ、映像ともに多方面に出演を重ねる。田中泯の主催する桃花村舞踊団(2000年2月―2006年1月)ではダンサーとして欠かせない存在とし頭角を現す。その後2006年より本格的にソロ活動を開始。灰野敬二(音楽家)とのコラボレーション(2006年8月―2007年11月)。現在も、師:田中泯の初の振付作品への試みは、石原との共同作業として「昭和の体重」「踊り場作業『否連続』non-continuity」「野をさがす」「象が聴こえる」「オドリといるために」シリーズを継続中。





plan-B presents

Rin Ishihara Solo Dance
“The Blank Winds”

Saturday, February 2, 2019
At 19:00 start / 18:45 open

Directed by Min Tanaka
Dance; Rin Ishihara
Sound: Shiro Murakami
Lighting: AMI

Tickets: \2500
Reservations ; here(For Reservations Only)
Place; plan-B map