田中泯が自身のオドリの呼び名を「場踊り」と称したのはここから始まった。この映画はフランスのポンポデューセンターやチェコのナショナルギャラリーでも上映を行った。事あるごとに上映をさせていただいてきた。この度、能登で上映されることが決定しました!油谷監督と田中泯と舞台挨拶を行わせていただきます!。たくさんのご来場をお待ちしております。Madada Inc.
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第4回すず里山里海映画祭
2018年9月1日(土)
上映 映画「ウミヒコヤマヒコマイヒコ」(2007/120min/配給:タラ・コンテンツ)
★油谷勝海監督と主演の田中泯トーク
第1回上映 10:00~ ※上映後トークショー(15分)
第2回上映 13:30~ ※上映前トークショー(15分)
(各30分前開場)
会場:ラポルト珠洲
〒927-1214
石川県珠洲市飯田町1丁目1-8
TEL:0768-82-8200
チケット(ウェブ)
前売り1,000円
当日1,500円
※お問合せフォームからのお申し込みで前売り券のご予約という形となります。
※当日、現地でご精算、チケットをお渡しさせて頂きます。
チケット(電話)
水上 090-4327-5936
ー映画紹介文よりー
「たそがれ清兵衛」における存在感で、映画界に衝撃を与えた舞踊家・田中泯。 職業は農民、ダンスは命そのものという彼が、踊りの始原を求めて旅に出た。『立ち尽くすだけ、座っているだけ、道をふらふらするだけ、踊りになるかどうかわからない』そう言いながら道で踊る、水牛と 踊る、大樹と踊る、渓流で踊る、海上で踊る、死者を踊る、離別を踊る・・・。 いつの間にか老若男女が集まってくる。 トラックが止まる。犬やニワトリがくる、そして風も雨も潮騒もくる。 これは、『田中泯の身体』をシナリオとした初めてのダンス・ロード・ムービーである。
シノプシスにかえて
監督:油谷勝海
希望への遡行
田中泯/MTダンスロードムービーの始まり。
私はMTのいくつかの踊りの中に、身体の極限に近い野生を見た。 身体が放つ彼岸を見た。MTが迷って踊らなかった場所、時を見た。 カタチのみを、身体をキリヌキ写真できれいな風景に置いてもしょうがないと言って、 踊らない理由も知った。
そして踊る理由も見た。
弱いもの、小さいもの、いとおしく、つつましく暮らしているもの、 昆虫、肋骨、草木、小鳥、鳩、ニワトリ、仔ブタ… 弱く、小さなものの持つ喪失感を、確かめ確かめ、時間をかけて身体が愛惜表明する、応援のエールを送る踊り。
強いもの、力を発散しているものにも、その力を測り、試す、畏敬する。 「大樹と力くらべしている」とスンバ島のドライバーが言ったように。 また、激流を遡行する身体のように、その力を限界まで深く深く身に知ろうとする。 力強いものへの尊敬が、彼の身体の千の筋肉と直通電話のように交信するのを見た。
農民として日々の労働を尊敬し、祭りを愛し、芸能の魔力と野生を訪ね歩き、試す。 そして、MTの身体は、日々、内発的な踊りを知性の統御によりあふれ出す。
「踊る」とは身体の希望そのものではないか。
私は、戦争、天災、生死と同列に、身体の希望を置きたい。 それが出発だ。
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STAFF
製作:井関惺
撮影:松前次三/リザ・アドリアン/中井正義/油谷勝海
撮影協力:阪本善尚
編集:藤井五木/油谷勝海
音編集:油谷勝海
音:高橋琢哉
ナレーション:田中泯
スチール:原田大三郎/油谷勝
衣装協力:誉田屋源兵衛
インドネシアプロデュース:高城芳秋
制作:青木千波/デザイニングジム
DVDデザイン:池田博範
DVD制作進行:佐藤敦嗣
流通:ホリプロ
監督:油谷勝海