『桜座』 SAKURA-ZA

甲府に出没した「桜座」。人の手でつくられた、現代では考えられない。オルタナティブなスペース。オーナーは、丹沢良治(クリスタルミュージアム社長)。田中泯も、プロジェクト・リーダーで参加。空間アドバイザーに樋口裕康(建築家)。支配人は龍野治徳。

写真は、甲府の若者と田中泯 / 桃花村を中心として立ち上げた、メインパフォーマンススペースの土間完成の様子。写真中央の赤い服=田中泯、その左隣り=久住誠、その左隣り=樋口裕康。
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77年前、甲府の町から「櫻座」という、人々が上気して通っていた芝居小屋が姿を消しました。私達は、この桜座の空間をいま復活させようと、目論む者達であります。私達の、世界への興味と、何かを求め続ける情熱は、青春そのものです。甲府の町の、記憶の中から、私達は旧ガラス工場をここと決め、人々の空間、表現の空間、創造の空間、そして食の空間をここに想い描くことを始めました。旧ガラス工場=「私達の桜座」は、身ぐるみ脱いで、その骨格を露にし、甲府の町中に、すでに建っています。骨と皮膚だけになった建物の中には、記憶がぎっしりと埋もれているはずです。それは、きっと鬼火のように、あるいは蛍火のように、あるいは湯気のようにして、私達に文化の何たるかを、教えてくれるに違いありません。

「桜座と私達」はいま生まれ始めました。これから刻々と、その表情と魂を形成してゆくのです。桜座に足を運び、呼吸し、裸の人になる、そんな人が、未知の人種と出会うのです。桜座は古代の空間でありながら、いまもっとも洒落た場所になるのです。世界の中心は、大空の気象のように全世界に遍在していて、そして且つ動き回っています。桜座は、そのような世界の中心が星のごとく渦巻く、大記憶の中に、一つの中心として産まれ育ちたいのです。ここだけが大切なのではなく、ここに魂が込められるならば、人々の記憶は世界中に旅立って行くでしょう。

「桜座」は復活し、甲府の、日本の、世界の文化に浸り、浸され続け、私達の現在に新鮮な記憶装置として、生き続け、変わり続けることを宣言します。また、私達は、このプロジェクトにより、75年前の櫻座がそうであったように、甲府の町が、ひいては山梨県が、より一層活気溢れる文化薫る場所にならんことを夢見ております。

復活桜座プロジェクト委員会
「復活桜座宣言」より

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